ドノスティア＝サン・セバスティアン、2024年9月10日 – 今週末9月14日土曜日、レアル・ソシエダは、ラ・リーガのレアル・マドリード戦の際、レアレ・アレナでエドゥアルド・チリダ氏の生誕100周年を記念して、彼に敬意を表します。レアル・ソシエダの選手たちは、この重要な出来事を祝うためにデザインされた特別記念ユニフォームを着用します。ユニフォームには、彼の描いた作品「アビアグネII（2001）」の再現が含まれており、100周年記念のロゴと「出会いの場所」というスローガンが入っています。
試合前には、エドゥアルド・チリダがレアル・ソシエダのゴールキーパーとしてデビューした月（1942年9月27日）と重なる中、同氏の息子であり、エドゥアルド・チリダ - ピラール・ベルスンス財団の会長であるルイス・チリダが、クラブがこの機会にデザインした記念ボールで始球式を行います。
試合前には、観客に向けたボールの投げ込みが行われるほか、レアレ・アレナのスクリーンで彫刻家へのオマージュビデオが上映され、サッカーが彼のアーティストとしてのキャリアに与えた重要性が紹介されます。ルイス・チリダは「サッカーと芸術は一見対立する2つの世界ですが、空間、形、動きの交差点で結びついています」と述べています。
サッカーはエドゥアルド・チリダの初期の情熱の1つであり、彼は1942-1943シーズンにわずか18歳でレアル・ソシエダのゴールキーパーを務めましたが、膝の怪我によりプロスポーツを引退せざるを得なくなりました。彼はある時、「サッカーで学んだことはずっと心に留めてきました。人々はこれを言うと笑いますが、サッカーで学んだ多くのことを、その後の彫刻で活かしました」と語っています。
エドゥアルド・チリダは1部リーグでの14試合を経て、ゴールキーパーを引退し、芸術制作に専念しました。「アーティストとクラブの関係は常に生き続けており、そのためレアル・ソシエダはこの祝賀に参加しないわけにはいかなかったのです」と、レアル・ソシエダの会長であるジョキン・アペリバイは語っています。
記念ユニフォーム、明日から販売
9月11日13時より、今回のエドゥアルド・チリダへのオマージュとして土曜日に着用される記念ユニフォームの限定版（XXXX枚）が、実店舗およびオンラインストアで販売されます。
記念ユニフォームの他にも、クラブは今年初めに、エドゥアルド・チリダの生誕100周年を記念して記念ボールとマフラーを発売しました。これらの商品は、チームの実店舗やオンラインストア、さらにはチリダ・レク美術館のショップでも購入できます。
クラブによるこれらの記念イベントは、今年中に行われた他のイベントに続くものであり、特にエドゥアルド・チリダを取り上げてプログラムされたパネルディスカッションや講演会を通じて、スポーツと芸術の交差点について考察する「フェスティバル・コルネル」の最新エディションの開催も含まれます。このプログラムでは、エルネスト・リュシュK.E.で19点の作品（その中には未発表のものも含まれます）、新聞記事、映像資料、アーティスト自身や他の著名人のテキストを展示し、サッカー選手としてのチリダとアーティストとしての彼の両方について掘り下げる展示「エドゥアルド・チリダ。時間と空間を捉えた手」が含まれました。
エドゥアルド・チリダについて
1924年1月10日にサン・セバスティアンで生まれたエドゥアルド・チリダは、現代芸術の中で先見の明がありました。彼の幼少期はドノスティアの湾で過ごし、それが彼の作品に永続的な影響を与えました。彼は19歳で膝の怪我によりゴールキーパーを引退しましたが、この空間と時間を制御する能力は彼のキャリアにおいて重要な役割を果たしました。
彼は1943年に建築の勉強を始めましたが、1947年にマドリードの美術アカデミーに入学するために中退しました。しかし、チリダは常に建築の基本原則を念頭に置いており、自身を「空虚の建築家」と称していました。1948年には奨学金を得てパリに移り、1949年のサロン・ド・メイで具象彫刻を展示しました。翌年、短期間の芸術的危機によりバスクに戻りましたが、パリとマグ画廊との関係を維持しました。1951年にピラール・ベルスンセと結婚し、娘が生まれました。
彼の作品は、空間、スケール、建築に関する哲学的な関心を反映しており、寛容や自由といった普遍的な価値を探求しています。彼はシカゴのグラハム財団賞や1958年のヴェネツィア・ビエンナーレで国際彫刻大賞を受賞、1960年のカンディンスキー賞や1991年の日本での高松宮殿下記念世界文化賞など、早くから数多くの賞を受けました。彼の作品は、ニューヨークのグッゲンハイム美術館、マドリードのクリスタルパレス、ビルバオ美術館など、500以上の個展で展示されました。
2000年9月にオープンしたチリダ・レクは、自然との調和を基盤とした作品展示の場として機能し、特にサバラガのカセリオ（バスク地方に見られる伝統的な山小屋）が注目されました。しかし、彼の死により未完のまま残されたプロジェクト、フエルテベントゥラの寛容のモニュメントがその遺産の中にあります。